「第69回 邦楽(三曲)鑑賞・教授教室」開催報告

FMまつもと・サンリン共催
「第69回 邦楽(三曲)鑑賞・教授教室」

令和6年5月29日(水)第1校時(午前8時50分~9時40分)
松本市波田の長野県梓川高等学校(=音楽科・朝倉美和先生)の
音楽室において3年生音楽選択者24名と職員1名を対象に
邦楽(三曲)鑑賞・教授教室を開催しました。


以下、生徒の皆さんと朝倉先生から感想をいただきましたのでご紹介します。

【生徒の感想から】
・三つの和楽器でJ-POPを演奏できるのがすごいと思いました。とても迫力がありました。
・今回、プロの和楽器の演奏を初めて聴きましたが、音色がきれいで感動しました。3名の先生方の息がそろっていたことが一番印象に残りました。
・今まで筝には触れたことがあったけれど、十七弦の筝を聴いたのは初めてでした。かっこいい!やってみたい!と思いました。
・初めて和楽器の生演奏を聴いて、音色や響き方など映像では感じ取れない部分まで感じることができました。奏法の使い分けや、曲それぞれにイメージを変えているところがすごいと思いました。
・アニメの曲など知っている曲も、筝、尺八、三味線であんな風に演奏できるのだと知り驚きました。また、筝の爪をつけていないほうの手でもきれいな音を奏でていてすごかったです。
・今回、初めて生で筝や尺八、三味線の演奏を聴きました。生で聴くと、弦を弾く音や尺八に息が通る音がはっきり聴こえてきました。三味線は実際に三本の弦から多くの音が出ているのを見て、楽器から音が出る仕組みを知りたくなりました。また、尺八は、中から息が通るような音や、かすんだ音など深みがあって良い音だと感じました。尺八には音を震わす奏法があったり、曲ごとに楽器の使い分けをしたりしていること、また受け継がれてきたものが最近の楽曲にも使われていることを知りました。
・滅多にない貴重な機会でとても楽しく聴かせていただきました。先生方の息がぴったり合い協力して演奏されているのが伝わってきました。とてもすてきでした。
・一つの音を聴くだけでも、日本の自然、海や川、森林のイメージが頭の中に直に入ってくるような感覚で、聴いていてとても心地よかったです。また、そんな物静かな雰囲気だけでなく力強く迫力のある音も出せる、そのような日本の楽器の良さを深く感じました。
・初めて生で和楽器の演奏に触れました。生で聴くと、弦を弾く音が聴こえてきたり、息を吸う音や吹く音まで聴こえてきたり、より迫力を感じたし、音色の中に聴こえる、弦や息の音が曲とマッチしているように感じました。また、筝や三味線にもサイズの違うものがあったり、それによって音色が変わったりすることを知ることができました。
・今回の演奏を聴いて、その音色から、昔の人がそれぞれの曲に込めた思いや願いを感じることができました。大変良い経験になりました。
・これまで筝だけでもきれいな音色だと思っていたけれど、三味線と尺八と一緒に演奏することで、箏の音色の良さがもっと引き出されるように感じました。とても癒されました。「紅蓮華」の筝、三味線、尺八の合奏をきいて、和の要素がとても強く感動しました。また、あれほど早く指を弾くことができてすごいと思いました。
・小学校のころから音楽の授業を通して筝で「さくら」などを弾いて親しんできましたが、プロの方は音の出し方から違うのだと感じました。どの曲もすごかったけれど、特に「千本桜」はリズムもテンポも複雑なのにもかかわらず、とても早い動きで弾きこなしていてすごかったです。
・演奏してくださった先生の「中学校から筝を続けている」というお話を聞いて、今まで弾き続けてこられたことをとても尊敬しました。演奏の中では、ハモリの美しい「さくら」が一番心に残りました。また「紅蓮華」など、私たちにも興味が持てる曲を選んでくださって、日本の楽器をより身近に感じることができました。ありがとうございました。

【朝倉先生から】
3年生の音楽の授業で演奏していただきました。今後、社会へとはばたく生徒にとって自国の楽器の魅力を知る大変貴重な機会となりました。世界でご活躍される先生方の興味深いお話と、臨場感あふれる演奏を目の当たりにあっという間の一時間でした。楽器を直に触らせていただき、クラスの仲間と邦楽を楽しませていただいたことは私たちにとって忘れられない体験となりました。素晴らしい演奏をありがとうございました。
またこのような機会をくださったFMまつもと様、共催のサンリン様に心より御礼を申し上げます。

※毎週月曜日 午前11時30分~午後12時00分 放送
 「日本の伝統音楽 “有賀喜栄の邦楽三曲”」
 番組関連の出前授業です。