第四十回 番組審議会 議事録
1.開催期日:令和3年8月27日(金)
2.開催場所:
※コロナ禍の社会状況を鑑みて、今回の番組審議会も各委員宛に審議番組の音源を送付し電子出席と書類上での審議を実施した。
3.委員出席
委員総数:5名 出席(提出)委員数:5名
4.議 事
(1)FMまつもと現状報告
(2)番組審議:『自転車のラヂオ!~みんな集まれ!チャリンコの杜(もり)~』
(1)FMまつもと現状報告:FMまつもと担当
・松本市保健所、また松本保健所管内のコロナ感染状況を危惧し、ゲストについてはリモート出演(電話)になっている。来客についても必要最小限、また最少人数の来訪をお願いしており、営業活動にも支障が続いている。
(2)番組審議
『自転車のラヂオ!~みんな集まれ!チャリンコの杜(もり)~』(提供:各社)
<審議対象回放送日>
令和3年7月21日(水) 午後7時00分~午後7時58分
(再放送:令和3年7月24日(土) 午後6時00分~午後6時58分)
<番組概要>
自転車のある暮らしの提案や自転車の可能性に挑戦する、自転車好きの皆さんによるラジオ・サイクルツーリズムプログラム。
メインナビゲーターを務めるのは、山形村を拠点にする自転車ロードレースのプロチーム 信濃山形自転車クラブ「レガルシィ・イナーメ」チーム監督の中畑清さん。
番組では、スポーツ競技ではない自転車の魅力に迫り、生活に自転車が密着しているヨーロッパの事例や、松本市の自転車推進課に協力を得て、市の目指す街並みと自転車の在り方など、自転車視点で考える街づくりについて考えていきます。
さらに、トレーニングに自転車を取り入れているスピードスケート選手の小平奈緒さんからの特別コメントも番組内でご紹介します。
<番組審議内容>※各委員から提出された意見を掲載
・1時間番組の制作にあたったこと自体に、新しい提案を感じた。
・しかし1時間番組というのはさすが長いと思った。一方「教育番組」という観点からすると、理解できるところもある。
・ビッグゲスト小平さんは良かったが、小平さんに加えもっと多様な人間が登場すれば良かったと感じた。たとえば、子供、高齢者、外国人(特に技能実習生などがよく乗っている)などが登場すればリスナーも楽しいと思う。
・グループの存在を知らなかったので、それを知ったことが新鮮さであった。
・自転車歴の長い人にとっては、内容が既知であり工夫が欲しかった。
・「手信号」の話に関しては、日頃自転車を愛用する人たちにとっては日常のことだが、このようにパーソナリティが「まるで知らない」ほうが、リスナーにとっては分かり易い説明になり、素人らしさが良い場合もあると思う。
・自転車のある暮らしを盛り上げようとする中畑清さんの想いが詰まった番組だった。小平奈緒さんのコメントをはじめ、山田さんのオランダにおける生活の中に根付く自転車、さらに前田製菓さんのメッセージなど多くの方がたに支えられて活動、応援があることが伝わった。
・西山松本市自転車推進課長から「自転車とまちづくり」の話があり、そのことに対して中畑さんのトークがあることで現在の課題等がわかり、自転車に乗る者の意識改革など今後に役立つ内容もあって良かったと思う。
・一方で、観光と自転車、サイクルツーリズム、自転車の魅力については、あまり深く語られず、残念だった。
・自転車に興味がある人には面白い番組だったと思う。
・1時間という番組の長さで、間延び感が否めなかった。
・気軽なサイクリングの実況など、プチ旅行感のあるコーナーがあると、より多くの人の興味をひきつけたのではないか。
・小平さんのコメントが原稿の棒読みのように聞こえた。インタビュー形式にしたらより伝わったと思う。
・コーナーの数が多く、盛り込み過ぎた感があった。しかし、ヨーロッパの自転車事情などはもっと聞きたかった。
・会話中に流れるBGMが少し耳障りで気になった。無くても良かったのでは。
・1時間番組なので全体的にゆったりした感じの番組になっており、気軽に聴くことができた。
・自転車への親しみを促すという意味で番組は成功していたと感じるが、その反面、生活に自転車を取り入れることの意味や必要性にも触れる必要があったのではないか。例えば、自動車による環境破壊を避け、自動車がらみの事故犠牲者をなくす観点からも、自転車活用社会への転換を目指すことには十分な意義があるはずなので、そのような観点からのアプローチも考えられたと思う。
・スポンサー企業を紹介するのは構わないが、10分以上を使うのはどうかと思う。その分、上記の観点などの話があってもよかった。
・自転車をめぐる交通ルールについては、年代によってまさしく混乱していると思うので、短時間でも具体的なルールの事例を紹介して欲しかった。
・小平奈緒選手のトレーニング方法は、トップアスリートならではの観点があり、なかなか興味深かった。それだけに、自転車をめぐるもうひとつの世界でもある、競技の話も聴ければ、より一層自転車の持つ魅力を伝えられたのではないか。
・観光と自転車に関しては、言葉は出たが具体的な話はなかったように思うが、その辺の可能性についての言及は欲しかった。1時間番組だけに、工夫の余地があったのではないか。
・松本市役所の組織改正により、新設された「交通部自転車推進課」を取り上げたことは、業務の内容、市の自転車施策への考え方が伝わった。
・特別番組ということで、1時間の構成だったが、中畑さんや生田さんのトークはテンポが良かった。しかし、1時間は長く感じた。海外の自転車事情は、リスナー層を考えると必要か、或いは短くても良かった。
・松本市周辺には景観の良い道路、美ヶ原、乗鞍などの高原道路など、自転車を楽しむ環境はたくさんある。また、オリンピアンの山本幸平さん、鈴木雷太さんが松本に居を構え、今後、自転車チームの立ち上げを検討していることなどは、松本が自転車の街として認識される可能性もある。
・「チャリモリ」という言葉は、親しみやすく、覚えやすいものであるので、短い構成で、レギュラー化し、自転車の魅力、自転車を通した松本の魅力などを発信し盛り上げいければ良いと思う。
5.審議期間の答申又は意見に対してとった措置の内容
前審議会で指摘された諸事項に関しては、関連部署に伝え、今後の番組作りに役立てるように検討を促した。