第三十七回 番組審議会議事録

第三十七回 番組審議会 議事録

1.開催期日:令和2年11月25日(水)

2.開催場所:
※コロナ禍の社会状況を鑑みて、今回の番組審議会も各委員宛に審議番組の音源を送付し電子出席と書類上での審議を実施した。

3.委員出席
  委員総数:5名 出席(提出)委員数:5名

4.議 事
(1)FMまつもと現状報告
(2)番組審議:特別番組『そばの里 山形村』(提供:山形村)

(1)FMまつもと現状報告:FMまつもと担当
・社員、パーソナリティ、アシスタント、ゲスト、外部発注スタッフにおける出勤・出演等のシフトに支障が継続している。
・主力業務である生中継番組の多くの中止、松本広域における中小企業業績悪化による広告出稿の中止などで収入の減少がある。
・コロナ禍の終息が見えない状況は社員の日常業務に閉塞感を与え、強いては業務運行に影響を及ぼしかねない。

(2)番組審議
特別番組『そばの里 山形村』(提供:山形村)

<審議対象回放送日>
令和2年10月23日(金) 午前8時30分~午前9時

<番組概要>
信州山形村の代表的な特産物「そば」は、そば通の間ではかなり知られた逸品。また、村内の「唐沢そば集落」には、地元産の素材にこだわった美味しい手打ちそばを提供するお店が点在している。今回の特別番組では、特産品の「そば」を中心に山形村の魅力をクローズアップ。 昨年から開催されている山形村民を対象にした「村民そば打ち道場」の様子や10月31日から始まる「信州山形村 新そば味わい祭り」の紹介など盛りだくさんの内容でお届けする30分番組。昨年放送した『山形村 ~日本一のそばの里を目指して~』の流れを汲みながら、今回はコロナ禍の中でも前向きに活動する山形村の皆さんにスポットをあて、地域で暮ら人々の魅力や山形村の魅力をお届けできる内容を目指し制作した。

※取材・収録に際しては出演者・スタッフの体調チェック、検温、手指アルコール消毒並びに機材の消毒、スタッフのマスク着用の徹底、定期的な換気等の可能な限りの対策を行い実施した。

【審議】※各委員から提出された意見を掲載

・山形村出身者の司会進行は、やはりよかった。気合が入っている感じがした。声もよいし、話し方も歯切れよく聞きやすかった。「蕎麦でこの音楽?」と思いながら聞きいり、最後に「今日の音楽も山形村出身のシンガーソングライター・・・」とわかって、その仕掛けもよかったと思う。
・内容に関しては、つい聞き入ってしまうような「蕎麦打ち」の話がなかなか面白かった。
・出演者の年齢層や男女比率なども工夫していることが分かった。また、登場の皆が、話し上手で感心した。
・更に、できれば「昔からのそば作り」とか、「そばの里になったいわれ」やいつごろから作ったり食べたりしていたか などを聞きたかった。そのための「お年寄りの出演」があると、「村らしさ」や村の空気が伝わるのではないだろうか。
・現状のコロナ禍では難しいとは思うが、数人の座談会風で小さな村ならではの和気あいあいの雰囲気がある会話も聞いてみたかった。

・アナウンサーをはじめ山形村職員などの話し手が、ゆっくりと聞き取りやすい口調で話をし、ミュージックもいいテンポで、30分間をストレスなく聞くことができた。
・そば打ち道場の体験者談について。少し長いかなと思いながらも、充実した時間を過ごしたこと、そば打ちの難しさ、奥の深さを感じたことなど、そば打ち道場を楽しんだことがうかがえる内容であった。
・山形村の紹介について。自然、歴史をわかりやすく伝えていたが、できれば道祖神の音声ガイドについて、もう少し詳しく触れて欲しかった。
・新そば味わい祭りについて。概要の周知は、わかりやすくよかったが、山形村で近年周知している「やまっちそば」についても、説明、PRしても良かったのではないか。

・そば打ち道場参加者の飾らないインタビュー内容に好感が持てた。
・そば打ち道場の概要、日時、会場,規模などがイメージしづらかった。
・打ち上がった「そば」の出来栄えに食レポがあれば良いと思った。
・村の広報番組ということもあろうが、山形村の紹介など、いかにも説明的で少し堅苦しさを感じた。
・現地レポートがあればもっと良かったのではないか。

・途中、子どもたちの「おそば大好き!」といった声や笑い声が入っていたのが、かわいくて気分が和んだが、若干唐突な印象も受けた。
・山形村の紹介は村の魅力を知ることができて、興味を持って聞けた。近くなので日帰りで行ってみたくなった。
・唐沢そば集落の個性的なお蕎麦屋さんのメニューや特徴などの紹介もあれば、「新そば味わい祭り」に行きたい気分が盛り上がったのではないか。
・30分間ずっとインタビューを聞くのは、正直飽きてしまう。番組の途中で山形村出身の方の歌を流せば、気分も変わってよいのではないか。

・山形村の提供だけあって、山形村の貴重な観光資源であり重要な経済基盤でもある“そば”をとても効果的に伝えていた。
・放送番組としてのいわゆる“つくりこみ”の点でも高水準であると感じた。例えば、全編を通じて山形村出身のミュージシャンによる曲をBGMとして控えめに流していたのは、番組の聴きやすさに貢献していたように思う。
・「そば道場」に参加した方々のインタビューでも、一般の方々にもかかわず、とても歯切れのよい滑舌で、聴きやすい話しぶりだった(ラジオ番組としては大変重要な要素だと思う)。
・番組全体の構成も、バランスのよい出来栄えだった。
・なによりも「そば道場」に関するインタビューでは、現場の様子を彷彿とさせるようなコメントが続いており、山形村の「そば」をより広く知らせるための番組としては成功していたように思う。
・番組でも触れていたが、“そば”だけでなく、次回は山芋もうまく宣伝する番組を期待する。

5.審議期間の答申又は意見に対してとった措置の内容
 前審議会で指摘された諸事項に関しては、関連部署に伝え、 今後の番組作りに役立てるように検討を促した。

                                        以上