第三十四回 番組審議会議事録

第三十四回 番組審議会 議事録

1.開催期日:令和2年2月12日(水) 14:30~15:15

2.開催場所:エフエムまつもと株式会社・Aスタジオ

3.委員出席
  委員総数:5名 出席委員数:4名 欠席委員数:1名
  放送事業者側出席者:3名

4.議 事
(1)開会挨拶
(2)FMまつもと現状報告
(3)番組審議:『地域防災のススメ ~私に出来る防災・減災~』
(4)その他

(1)開会挨拶:FMまつもと担当
皆様、本日もお集まりいただきありがとうございます。
昨秋には台風19号で長野県内も甚大な被害に見舞われ、
世界に目を向ければイランとアメリカの情勢、最近は新型コロナウイルスの
ニュースで持ち切りとなっている。着々と事態が変わり、
目が回るようなあっという間の日々を過ごしているように感じる。
現在も長野県内に大きな爪痕が残る昨年10月の台風19号に関しては、
コミュニティエフエム、そして災害時緊急ラジオの必要性を
多くの人が実感したのではないかと思う。
今回皆さんにお聞きいただく番組は、防災・減災に焦点をあてた番組。
色々なご意見・ご感想をお願いしたい。

(2)FMまつもと現状報告:FMまつもと担当
先日、信越のコミュニティエフエムが集まる総会があったが
やはり新潟県の各地域は様々な災害の被害に遭っていることもあり、
災害発生の想定と対応準備をしっかりとされている。あわせて新潟県内の
各行政は防災・減災・災害発生時の対応という点に関して重要度を高くし
手厚くフォローしており、コミュニティエフエム・災害時緊急ラジオ放送へも
広報費、運用費、補助金などを支援している。弊社も松本、塩尻、山形、朝日の各行政と
災害時協定を結んでいるので、各行政との連携を改めて考える必要がある。
災害時緊急ラジオについては、昨年松本市と協議したが、市役所の担当者から
一旦検討段階に戻したいという申出があり白紙の状態。自然災害はいつ起こるかわからない。
少しでも早く災害時緊急ラジオの導入を検討していただきたい。
昨年10月の台風19号の対応に関しては、各所からお褒めの言葉を頂き、
少しずつFMまつもとが皆さまに浸透してきていることを実感している。
4月期の改編に関して、生放送番組担当の新しいパーソナリティー1名を迎える。

(3)番組審議
『地域防災のススメ ~私に出来る防災・減災~』

<審議対象回放送日>
令和2年1月13日週 月~木曜日 午前9時00分~午前9時30分
(30分番組)

ゲスト:長野県地域防災推進協議会 副会長 早川英治さん
<NBS長野放送/元ニュースキャスター>

<番組概要>
長野県地域防災推進協議会の協力のもと、長野県内で防災・減災活動に
取り組まれている方を毎回お迎えしお話を伺います。
松本地域の皆さんがこの番組を通して、日常的に「防災」「減災」への
意識を高めていくことを目的としています。

【審議】
・「防災・減災」という重要なテーマを掲げた番組。ラジオというのは
 楽しい番組だけではないと分かりつつも、こういった番組への意見となると難しい。

・実際に阪神大震災の報道を担当した人が、自身の体験を踏まえて、伝える者としての
 立場や今後の災害報道に対しての話が印象的だった。
 番組冒頭の15分ほどを聞かせてもらったが、かしこまった内容ということもあり
 正直、10分を過ぎた頃に聞き疲れてきてしまった。
 ラジオは「ながらメディア」であって、30分番組を真剣に聞き続けるということは
 稀なことで、話だけをラジオで長く聞き続けることは大変と改めて思った。
 ラジオトークの間によく音楽が流れているが、そういった理由もあるのだと感じた。
 しかし、防災は地域にとって大切なテーマであり、この番組は重要であると思う。

・実際に震災被害の現場を目の当たりにして「どう報道するべきなのかという葛藤があった。」
 という言葉が印象的だった。キー局、県域放送局、コミュニティ放送局から発信される情報を、
 私たちが、今必要な情報は何なのかということを見極め、選ばなければならないと感じた。
 早川さんはテレビ報道の立場としての話だったが、受け取る側の私たちは地域防災という
 視点で、一市民としてどう動けば良いのか考える必要がある。
 防災意識を向上させるには、災害というものは他人事ではなく一人ひとりが
 自分自身の事として受け止め、興味をもって取り組まなくてはいけないと思った。

・早川さんは、NBSでニュースキャスターをされていたということで、この番組内でも
 喋りのプロという感じがあり大変聞き易かった。とはいえ、内容的にも、面白おかしく取り上げ
 興味を惹くという番組ではないので、30分聞き続けるというのは結構ハードルが高いと思った。
 月曜日から木曜日まで同じ枠で繰り返し放送することは良いアイディアだと思う。
 この番組を耳にした人が「災害」「防災」「減災」というワードに引っ掛かり、
 意識をしてほしいという局の制作担当側の意図が汲み取れる内容だと思う。
 番組内で報道ヘリコプターの話題があったが、私も集中豪雨で上高地に閉じ込められた時の
 事を思い出した。ヘリコプターの音は想像以上に大きかった。
 早川さんの実体験を踏まえての話には説得力があった。

・防災に関しての取組みは大事なことだと分かっているが、聞いていて楽しい話ではないと
 聞き流してしまったり、チャンネルを変えてしまったりする傾向がある。
 私事だと思わなくてはいけないことだが、他人事のように思ってしまう。
 今回、早川さんの実体験を聞いて、阪神淡路大震災の高速道路の倒れた映像を
 鮮明に思い出した。FMまつもと担当者から「この番組は繰り返し放送することが大切。
 番組の一部分だけでも耳にして『災害』『防災』『減災』という言葉が松本地域の人たちの
 記憶や印象に残り、防災・減災意識の向上に繋がっていってほしい。」と話があったが、
 確かに番組全体を聞かず断片的に聞いても良いのかなと感じた。
 長野県地域防災推進協議会の方や、防災士の方も番組に参加しているということなので、
 この番組を通して地域の防災・減災啓発を進めて頂きたい。

(4)その他
・スポーツ中継
Jリーグ(サッカー)の2020シーズンが今月末開幕。
今シーズンもJ2リーグ中継を実施。初回は3月1日(日)。(年間13回予定)
Bリーグ(バスケット)は、3月20日・21日の
「信州ブレイブウォリアーズ vs 越谷アルファーズ」松本大会の中継を実施予定。

・公式スマートフォンアプリ
今年の4月でリリースから丸3年。
ダウンロードは引き続き好調で多くの方にご利用いただいている。

5.審議期間の答申又は意見に対してとった措置の内容
 前審議会で指摘された諸事項に関しては、関連部署に伝え、
 今後の番組作りに役立てるように検討を促した。

                                        以上