第四十八回 番組審議会 議事録
1.開催期日:令和5年11月30日(木)
2.開催場所:
※各委員宛に審議番組の音源を送付し電子出席と書類上での審議を実施。
※当社スタジオを使用した場合の密具合などを踏まえ、新型コロナ、インフルエンザ等の感染症予防対策の一環として今回の番組審議会は電子配信・書類上で行うこととした。
3.委員出席
委員総数:5名 出席(提出)委員数:5名
4.議 事
(1)FMまつもと現状報告
(2)番組審議:「まつもと☆サタデー・コンシェル」(収録回)
(1)FMまつもと現状報告:FMまつもと担当
ゲスト等のスタジオ入室者の出入りはコロナ禍以前の状態に戻しているが、マスクや手洗い等の基本対策の呼びかけは継続している。一方流行性のインフルエンザ等に対しての注意喚起を行う時節柄となった。
(2)番組審議
「まつもと☆サタデー・コンシェル」(収録回)
<審議対象回放送日>
・令和5年 10月21日(土) 午後0時00分~2時00分
<番組概要>
通常は生放送番組だが、今回の対象番組はイレギュラーとなる収録放送の特別企画。番組内で「特殊詐欺」について取り上げたコーナー(30分程度)について審議を行う。
パーソナリティー:生田和徳 アシスタント:現役高校生 放送部員(対象回はエクセラン高等学校 放送部の2年生が担当)
<番組審議内容>※各委員から提出された意見を掲載
・アシスタントも高校生で、若い世代の人も加害者になるケースが多い中、事例を紹介して注意を促す内容になっていたのは効果的だった。
・松本警察署からの連絡がきっかけで特殊詐欺を取り上げたという説明を受け、できれば全国の被害額や被害件数だけでなく、長野県や松本警察署管内での被害額や被害件数も紹介すればより身近に感じられる内容になったのではないか。
・取材の余裕があれば、実際に詐欺にあった、またはあいそうになった人の話を紹介する工夫があれば、さらに充実した内容になったと思う。
・番組の最後にもう一度、特殊詐欺への対策をかいつまんで繰り返し強調することで注意をさらに促す方法もあったのではないか。
・特殊詐欺について、日常耳にし人ごととして聞いてしまいがちな内容を、身近な地域の中で起こっている具体的な事例を伝え、分かり安く又とても聞きやすい番組と感じた。地元の現役高校生との掛け合いがとても自然体で、違和感なく親しみやすく良かった。パーソナリティーの生田さんの個性的な語りかけも堅すぎず、特殊詐欺の嫌厭しがちな情報もスムーズに聞き入れ安く感じた。パーソナリティーの生田さんとアシスタントの現役高校生(いとうさん)との会話の掛け合いにおいて、一つ一つの情報について、言葉を噛み砕いた伝え方で分かりやすかった。
・特殊詐欺についての内容を「聞いてタメになる情報」と掲げ、電話でお金詐欺のまつもと警察署からの直近の話題を伝えるなど、より身近に感じるところから入り興味を抱かせた。そこからの具体的な防止対策があり、高齢を狙う被害という中で、家電の対策は大切な情報であると感じた。
・番組の流れがとてもよくまとまっていると感じた。松本市内・近隣の「電話でお金詐欺の情報」から自分のことの様に感じられ、全国の特殊詐欺情報の種類や被害状況の詳細、警察庁の事例や防止対策の話、被害者でなく犯罪に加担する者も増えていることや受け子の情報まで非常に参考になった。中途の曲と曲との間の内容のまとまりが良く聞きやすかった。最後の受け子情報は、現役高校生でアシスタントのいとうさんの生の声があることで若者世代への警告につながる終わり方だった。
・被害状況を認知件数、被害額、被害件数の多い地域などの数字をただ読み上げるではなく、会話の中にリスナーも考える要素などを取り入れていた。「特殊詐欺とは?・・・」の掛け合いの中で、詐欺と特殊詐欺との違いがわかりやすく伝えられていた
・この番組は、アシスタントの「いとうちゃん」をはじめ、高校生をアシスタントに迎えることで、若い世代の感覚が話に新鮮さを与えた。高校生アシスタントは、若いリスナーにも興味を持ってもらえるいい企画である。
・今回のテーマの「特殊詐欺」は、被害者は高齢者という思い込みで聞いていたので、「いとうちゃん」世代にとっては、他人事に感じるテーマではないかと思ったが、後半で、詐欺に加担してしまう闇バイトの話題が出て納得した。
・自分は、高校生の意見を聞く機会が日常生活の中で少ないので、もっと「いとうちゃん」の話を聞いてみたいと思った。アシスタントなので会話が少ないのは当然のことだが、もう少し話を聞けると同世代も共感しやすいのではないかと思う。
・松本市の事例から始まり、どうすれば防げるかといった対策のほか全国の特殊詐欺の実態など、たいへんわかりやすく興味をもって最後まで聞くことができた。
・現役高校生のアシスタントのいとうさんが非常に落ち着いていて、生田さんとの掛け合いも自然で、聞きやすかった。特に、松本市の事例ということで、「他人事ではないですね。本当に」とコメントされた際は、思わず頷いてしまった。
・また、受け子として特殊詐欺に加担してしまった高校1年生の例を挙げ、高校生など若い方も決して無関係ではないという気づきを促すなど、良く練られた構成になっていた。
・特殊詐欺は被害も大きく深刻な問題。これを番組にしたことは大変高く評価できる。
・深刻な内容であり重くなりがちだが、軽妙なトークで進行しているので、とても楽しく聴くことができた。
・被害の実例を紹介していることもあり、実際の詐欺の音声(本物で もいいし再現でもいい)を流したらより具体的に分かってもらえるのではないか。
・アシスタントが高校生ということであったが、やりとりが良かった。高校生の出番を増やし、均等にトークの掛け合いができるとよりよい。
5.審議期間の答申又は意見に対してとった措置の内容
前審議会で指摘された諸事項に関しては、関連部署に伝え、今後の番組作りに役立てるように検討を促した。
以上