第四十五回 番組審議会 議事録
1.開催期日:令和4年11月29日(火)
2.開催場所:
※コロナ禍の社会状況を鑑みて、今回の番組審議会も各委員宛に審議番組の音源を送付し電子出席と書類上での審議を実施した。
3.委員出席
委員総数:5名 出席(提出)委員数:5名
4.議 事
(1)FMまつもと現状報告
(2)番組審議:『山形村 ~道祖神とそばの里~』
(1)FMまつもと現状報告:FMまつもと担当
長野県及び松本市保健所、松本保健所管内のコロナ感染状況を鑑みて、当社の来客等スタジオ入室者の出入りを制限を継続。番組ゲストはリモート出演で引き続きコロナ感染防止対策を強化している。
(2)番組審議
『山形村 ~道祖神とそばの里~』
<審議対象回放送日>
・令和4年11月4日(金) 午前8時30分~午前9時
(再放送:令和4年11月7日(月) 午後2時~午後2時30分、令和4年11月11日(金) 午後5時30分~午後6時)
<番組概要>
山形村を歩いていると様々なところで見かける「道祖神」。道祖神とは、地域を守るために村内と村外の境などにお祀りされた神様で悪疫の侵入を防ぎ子孫繁栄や旅の安全などを願い、地元の人々に信仰されています。山形村には「双体道祖神」と「文字道祖神」が合わせて40体ほどあり、毎年道祖神を巡るツアーが開催され、多くの参加者が集まる人気のイベントとなっています。今回の特別番組では山形村史談会の上條光男さんと共に道祖神を巡る様子をインタビューを交えてお届けします。
また、毎年恒例の「山形村 新そば味わいまつり」の情報も併せてお伝えします。
<番組審議内容>※各委員から提出された意見を掲載
・道祖神を通して、山形村の歴史などが親しみやすく語られ、良い番組と感じた。
・上条氏の解説が、わかりやすく興味がわいた。
・「つついつつ」など、道祖神にまつわる話が、丁寧で面白く好感が持てた。
・ラジオ放送なので仕方ない面もあるが、道祖神の外観(大きさ、風合いなど)の説明の工夫があればさらに良かった。
・必要な情報提供だとは思うが、最後の「新そば味わい祭」などの告知は、付け足し感がないよう、例えば、アナウンサーのインタビュー形式にするなど、工夫が欲しかった。
・番組の最後で山形村の担当者が“そば”と“山芋”のPRを行っているのは、単に山形村の特産品を宣伝するための付け足しになっているので、番組のタイトルに反映させることには違和感があった。
・山形村の道祖神を現場に赴いて郷土史家の解説とともに紹介するのは、臨場感があって現場の風景を自分なりに思い描くこともできるので、とてもよい手法だと感じた。
・松本近辺では安曇野の道祖神が有名だが、山形村にもかなりの数があることを知らせるという意味で、“FMまつもと”が手がけるのに相応しい企画だった。
・道祖神は、現代では石像(造)文化財のひとつとして一括され、村や地域の守り神だったという説明が一般的になっているが、その名が示すとおり、もともとは中世(古代かも?)以降に街道などを往来する通行人の安全を祈願する対象の他、何らかの目印として設置されたであろうことは容易に推察される。今では様々な形式・形態がある道祖神のなかで、山形村に多いという男女を刻み込んだ双体道祖神がどのように生み出されたのか、その経緯等を、推測でもよいので加えて欲しかった。
・写真集があるというが、それはどこで手に入るのかの情報もほしいところ。
・番組の冒頭が明るく始まる好印象で、最後のインフォメーションまでも聞きたくなるほどの期待感が湧いた。
・”松本市の西に位置する”という位置情報から山形村の場所を再確認でき、「豊かな大地と清らかな水、美味しい農産物の宝庫」のコンパクトで魅力的な表現からは、豊かな山形村のイメージが膨らんだ。
・山形村に40体以上ある道祖神の経緯や種類を知ることで、それぞれの魅力が具体的に分かり、深く印象が残った。
・山形村史談会の上條光男さんの歩きながらの石像の説明は聞きやすく、ワクワク感があった。
・聞いていて実際に観に行きたくなる内容でしたので、道祖神をめぐるツアーの情報も加えていただけるとより足を運びやすくなると思った。
・道祖神に詳しい史談会の上條さんのお話、産業振興課長さんの”新そば味わい祭り”や”長いも”などの山形村の旬の情報を心地よく聞くことができた。
・地域の魅力、特産品などを発信するこのような番組を、県外の方にも伝えることで地域の活性化に繋がるのではないかと改めて感じた。
・ラジオで道祖神巡りの現地レポートをするのは、実際に目にすることができないので、はじめは聞いていて違いが判るのかと思ったが、説明が分かりやすくて、とても興味深く聞くことができた。
・伊勢物語のエピソードや山形村の道祖神の特徴が分かりやすく、聞いているうちに上條さんの語り口に引き込まれ、実物の道祖神を見てみたくなった。
・山形村のそばと合わせて、道祖神の魅力を伝えることで、道祖神巡りをしながらそばを食べに村を訪れてみたくなるので、誘客に効果的な番組になっていると思う。
・ナビゲーター・小口さんの冒頭の山形村と番組内容の紹介部分は、非常にわかりやすく、コンパクトに魅力を伝えられていると感じた。
・史談会の上條さんによる道祖神のお話は、上條さんの人柄や豊富な知識とともに山形村に対する誇りや愛情が伝わってきて、興味深く聞くことができた。
・一方、そばの里の部分は、行政の方による説明であったため、どうしても、上條さんとのやりとり部分に比べ、かたい印象を受けてしまった。
・そばの栽培や提供をしている方の出演や全体的な時間配分を調整しインタビュー形式をとるなどすれば、更に魅力を伝えることができたのではないかと感じた。
5.審議期間の答申又は意見に対してとった措置の内容
前審議会で指摘された諸事項に関しては、関連部署に伝え、今後の番組作りに役立てるように検討を促した。
以上